ホルンの種類
ホルンの種類
通常、ホルンといえば「フレンチ・ホルン」を言いますが、
一口にフレンチホルンといっても、シングル・ダブル・トリプルと
わかれます。
さらにセミダブル、フルダブル、セミトリプル、フルトリプルと
細かく種類があります。
シングルホルンといっても、Fシングル、B♭シングルなどもあります。
フレンチホルン以外にも、ナチュラルホルン、アルトホーン、メロホン、
そして有名なウィンナホルンなどがあります。
また、アルプホルンなんかも属すると言えれでしょう。
一般に一番使用されているフレンチホルンの種類と特徴を簡単に説明します。
【シングルホルン】
これは楽器の調性が一つのホルンです。
FシングルはinF、B♭シングルはinB♭ということです。
それぞれエフシングル、ベーシングルと呼ばれます。
【ダブルホルン】
セミダブルとフルダブルがあります。
調子はほとんどがinFとinB♭の二つの調子が一つの楽器になったものです。
構造の違い(管を通る息の流れ方の違い)でセミかフルかになります。
一つの管を両方の調子で使うのがセミ、
二つの調子がそれぞれ違う管を通るのがフルといえばいいでしょうか。
したがって、楽器の重さも変わりますので、軽いセミダブルは女性に適して
いるかもわかりません。
【トリプルホルン】
これもセミとフルがあります。
三つの調子の楽器を一つの楽器にしたものと思っていいでしょう。
多くはinF、inB♭、High Fの三調子が多いです。
構造の考え方はダブルホルンと同じです。
【ナチュラルホルン】
これはシングルホルンと同じく、調子が一つです。
違いはロータリーバルブが無いことです。
つまりただ管だけの楽器となります。
倍音列を利用して音階を出しますが、倍音列のない音は
口やベルに入れた手の動きで音階を作っていきます。
正確な音程を出さなければいけないので大変高度な技術が要求されます。
【ウィンナホルン】
ウィーン・フィルのホルンセクションが使用している独特なホルンです。
ホルン愛好者なら一度は吹いてみたいと思う楽器じゃないでしょうか。
ウィンナホルンの音色に魅せられているホルニストは大変多いと思います。